さて、前回の続きです。

 

前回は、自分に残されている日数・時間を落ち着いて計算して、明確な数字でつかんでおくというお話をしました。

「夏休みの過ごし方の計画を立てるような」という表現をしましたが、こんな疑問があるかもしれませんね。

 

「夏休みの計画なんて、最後までちゃんと続けられたことないし。。」

 

ところが実際にきめ細かな計画を立ててみるとよく分かるのですが、そこには大きな違いがあります。

それは、

この一連の作業が「受験前日には、こんな理想の姿の自分になっていたい」という目標を、

きめ細かに立てようとしているところです。

 

 

「夏休みが終わったら」という理想も、具体的に描ければいいのでょうが、

あまりそれではモチベーションが上がりませんし、夢がないですよね。

 

 

ところがたとえば、

「世界史はこの教材を完璧にして、センター本番で9割取る!」

とか

「単語は2000語覚えて、難関国公立・私大レベルまでバッチリ対応できる!」

とか

「古文で500語覚えて、国語は8割取る!」

 

といった極めて具体的で自分にとって現実的な目標設定はすればするほど、

「受験前の自分の理想の姿」 がどんどん明確にイメージできて、だんだんと楽しい気分になってくるのです。

(今あの頃を振り返れば、まだ始めてもいない勉強にも関わらず、計画を立てただけでずいぶんおめでたい

人間だったなあとも思いますが。笑)

 

ところが、

「毎日やることが明確である」

「それが合格への一歩につながっている」 と自分ではっきり確信が持てれば、

日々の勉強メニューをこなすことで、一日の終わり、夜寝る前には、

「よし、今日も一日、理想の自分に一歩近づけた」という充実感や、

じわーっと自分が描いた将来像が、向こうから一歩一歩近づいてきているようなワクワク感が自分の中に沸いて

きた(少なくとも私はそうでした)ものです。

 

もちろん、気分が乗らない日や苦しい日、体調がすぐれない日もあります。

でも、受験勉強を「航海」にたとえるなら、海図も羅針盤もあるのだから「向かう方向は安心」、「順調なスピードで

進められているかを日々冷静にチェックする」ことのふたつで、比較的早く落ち着きを取り戻すことが出来た

ように思います。

 

これまで「理想の自分を描く」 と表現してきていますが、やろうとしていることは極めて現実的です。

ときには、「この大学を目標にするには、目標設定がきつい、時間が足りないな」といった厳しい現実とも

向き合わなくてはならないこともあるでしょう。

 

それでも、この一連の作業のなかで「自分の現在地と等身大の自分を知る」ことの重みは極めて大きいと

思います。それが、「自分にとって現実的な理想の姿」を描くことになるからです。

 

 

そして、「よし、本気で受験勉強するぞ!」 と本気で自分に誓ったならば、

だまされたと思って(笑)、面倒くさがらずに、じっくりと「ゴールまでの道筋」をきめ細かく作ってみてください。

 

これからの半年、たとえ「同じこと(受験勉強)」をやっていても、

受験生の皆さんにとって、まったく違った過ごし方になるかもしれません。

 

さて、次回は勉強計画で一番大切なこと 「教材選び」をテーマにポイントをお話したいと思います。

 

 

では、また次回に。

 

 

 

 

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