今日は「1日の勉強計画」に落とし込むための考え方を、ちょっとした計算例をつかってご紹介します。
計算といってもそれほど面倒なものではないので、どうぞ最後までお付き合いください。
たとえば世界史を例にとってみましょう。
(これは当時の私が実際にやった実例です)
忘れもしません。この教材1冊に集中しました。
(結果的に6ヶ月で、100点満点中 92点をとることが出来ました。)
「詳説 世界史ノート(山川出版)」
今出版されているものは当時と内容がずいぶん違うようなのでご紹介は控えます。 興味のある方は調べてみてください。
1.手順その1(考え方を参考にしてください)
この教材の合計ページ数をチェック。 → 合計240ページ
2.手順その2
240ページを「残り220日で完璧に仕上げたい」 という目標設定をします。
① 選んだ教材のページ数 ÷ 残り日数
240ページ ÷ 220 = 1.09(約1.1ページ)
② 上記①の「約1.1ページ」は、「繰り返し見直す時間」や「世界史をやらない日」を考慮に入れて
いないので、こう考えます。
1.1ページ × 3倍(3回繰り返し見直しをする) = 3.3ページ
世界史を勉強できない日が「週2回」あるとしたら、その分の余裕も見なければなりません。
そうすると、
1日あたり3.3ページ × 7日/5日(1.4倍の負荷がかかる) = 約4.6ページ
③ さらに、やる気が出ず、ペースが落ちることを多少考慮に入れて、こう決めます。
「世界史は1日5ページ、書いてあることを完璧に覚える」
「やるときは根性入れてやる。」
「ただし、週に2日プラスアルファの余裕をもった計画を立てたことを忘れない。」
「つまり、心の余裕と時間の余裕を忘れない」
三番目、四番目に書いた「2日の休み&プラスアルファ」「心と時間の余裕」 これが大きいです。
会社員であれば「有給休暇」のようなものです。
(今日一日ゆっくり休んでもお給料もらえるからOK、といったニュアンス。いいたとえになってますか?)
このように、
大枠の目標設定をしているからこそ、気分が乗らず勉強がはかどらない日があっても、
「大幅に遅れを取っているわけじゃないから、今日は安心して早く寝よう」
「早く寝たほうがむしろ、明日のメニューをしっかりこなせるな」
そのように先を見通した考えのもとに、気持ちを落ち着かせることが出来るものです。
これは大きいですよ。
見知らぬ土地までクルマを運転するのに、カーナビを設定するかしないかのような違い、
そう、ゴールを見据えている安心感がまったく違います。
そしてこのように「受験前日の理想の自分の姿」を明確に・詳細に計画を立てておくことで、
一歩一歩、そこに近づいていくにつれて、私は充実感さえも感じていました。
まだこれから受験するという時期に、
「だんだん合格が近づいてきた」という健全な自己満足感(笑?)と確信が本当にあったのです。
現役生の皆さんは特に、学校の予習復習なども考慮にいれる必要がありますね。
「完全に自分の時間」というのがなかなか確保しにくいのはよく分かります。
正直にいうと、私の浪人時代は予備校に通っていたにも関わらず、「これだ」と思う先生の授業以外は
まったく出席もせず(親不幸ものですね 笑)、とにかく自分の目標設定を中心に勉強していました。
(PS 決して浪人生の皆さんに「塾や予備校の授業に出なくていい」と言っているわけではないので、
そこだけはくれぐれも注意してください。私の場合はあまりにも基礎知識が欠けていたため、予備校の授業
に出ていても分からないことが多く、「これは自分で計画を立ててやるしかない」という道に行き着いたわけです。)
それでも、
たぶんこのブログをお読みの現役生の方なら、当時の私ほど勉強をあきらめている人はそうそういないでしょう
から、当時の私よりは「はるかにアドバンテージ(これまでの貯金)」があるはずです。
私の場合は、まじめに勉強した期間が6ヶ月/一日13時間の突貫工事で、それまではほぼゼロ
だったわけですから、現役生・浪人生問わず当時の私よりは有利です。
(比べること自体、皆さんに失礼かも 笑)
冒頭の計算例は、あくまでひとつの考え方です。
皆さんなりにアレンジして、受験するすべての教科で実践してみてください。
受験勉強という「実践」を続ける中で、皆さんのあせりや不安、ストレスが少しでも和らいで、
そして、「努力を積み上げること自体」に誇りを持てる、そんな健全な自尊心が芽生えることを願っています。
長くなりましたが、
最初に「理想の自分」を、極めてはっきりした具体的な姿で描ければ描けるほど、
受験生時代の「不安」は軽くなるのは確かだと思います。
ここはあいまいな精神論や根性論を振りかざしてみても、あまり意味がないと思います。
そして、、、(ここは根性論かもしれませんが)
一度目標設定したのであれば、
「ここまでは完璧に仕上げる。絶対にあきらめない」 というしかるべき決意をし、
決めた計画にしたがって「絶対にブレない」という信念を持つことだと思います。
皆さんの受験生活が充実したものになることを祈っています。
次回は、目標設定をしたあと受験勉強を続けていくうちに気をつけておきたいことをお話したいと思います。
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[…] (この部分は以前書いた記事に、計算例を用いた勉強計画の立て方を説明していますので参考にしてください。) […]