皆さんは 「就職して社会に出る」 ということをどのようにとらえていますか?

「まだまだ先の話だし。。」
「いや、まったく想像がつかないなあ。。」
「なりたい職業がはっきりしているから、大丈夫だよ」

などなど、さまざまな思いを抱くことと思います。

 

これは最近よく耳にする話なのですが、、
大学卒業後、入社3年以内に会社を辞めていく若者が、
全国でなんと「3人にひとり」もいるそうですね。。
(それも難関と呼ばれる大学を卒業した人に多いと聞きます。)
で、会社を辞める理由として、、

「自分がやりたい仕事と一致していない」

が一番多い理由だそうです。

 

ここで、皆さん考えてみてください。
会社っていったいどんなところでしょう。

 

1.まずはその会社の商品やサービスを幅広くお客さんにアピールして
実際に売る仕事

・・・ 営業です。
これは、テレビドラマなどでもときどき見かけますから
皆さんもけっこうイメージが沸くでしょう。

 

2.会社に日々入ってくるお金・出ていくお金を管理したり、これから先の
見通しを計画・管理する仕事

・・・「経理部」と呼ばれる仕事(部署)ですね。

 

3.対外的に自分の会社をどんな媒体(新聞?テレビ?チラシ?インターネット?など)
で宣伝して、いかにたくさんの人に知ってもらうかを考え、実行する仕事

・・・「広告宣伝部・広報部」などど呼ばれます。

 

4.携帯でもアイフォンでも新しい商品を企画し、開発するアイデアを練る仕事

・・・「商品企画部、商品開発部」などの名称で呼ばれます。

 

5.どこの地域で、どんな価格の商品がよく売れているか、、などを検証し、
営業(販売の最前線)にフィードバックしてくれる仕事

・・・「市場開発部、マーケティング部」

そのほかにもたくさんの役割・立場を、たくさんの人が支えあって初めて「会社」というのは
成り立っています。

長くなりましたが、今日僕が皆さんに一番お伝えしたいこと。

それは、 「3年はあきらめないで続けてみよう」 ということです。
あんまり早く、「自分に合わない」「自分がやりたい仕事じゃない」と決めつけてしまわない
ことが大事だと思います。

前の記事でも書きましたが、僕自身、営業で最初の1年は成績も鳴かず飛ばず。。
でも2年目からグンと楽しくなった経験があります。

往々にして、会社(をリードしているベテランの先輩方)は、
若い人たちに、

「できるだけ現場をよく知って、お客様の声を知ってほしい」
「営業のなかに、たくさんのエッセンスが詰まっているからまずは経験してほしい」
という思いで、最初の配属が「営業」であることが多いように思います。

(もちろん、学生時代に専門の高度な知識を身につけてすぐに活かせる人もなかにはいます)

 

「営業」というと、、

テレビドラマで 「あちこちで冷たくセールスを断られて、夕方公園のベンチでしょんぼりしてる・・・」

そんなネガティブなイメージがありませんか?

 

商品の企画開発、マーケティングなどのほうが「かっこいいし知的」な感じがしますよね。
でも、そんな部門で働く人たちもはじめからその仕事をしていたわけではない人がほとんど
です。

営業現場で肌で感じたお客様の気持ち、
その経験を通じて積み重ねた知恵(知識が経験を通して”役立つ知恵”となります)が身につき、
やがて現場が手に取るようにわかるようになって初めて、
「知的な仕事」をする場でもようやく活躍できるようになるわけです。
(といっていますが、営業という仕事はとても奥深いし、知的だし、 いろんなセンスを養うことができる、素晴らしいものだと僕は思います)
で、自分の話で恐縮ですが、、、

ずっと自分で希望を出して、営業をやりました。12年間。

 

今はこうやって英語を教える仕事に携わり、
自分の教室を立ち上げて、あらたに皆さんと歩んでいるわけですが、

12年間の営業経験すべてが今生きている、というのをひしひしと感じます。
これは何も営業に限ったことではありません。

 

たとえば、、、

車が好きで、自動車の新車開発に携わりたいと思っていたけれど、
最初の配属は「経理部」。

これもよくあることです。

でも、

「経理」・・・つまり会社のお金の流れを知るということは、その会社の社長さんと同じ
目線で会社のことが見られるようにもなります。
他の会社の経営のことなどもよく見えてきます。

 

結局は、

どんな会社に入ってどんな仕事をしたとしても、「無駄な経験は何一つない。」

本当にそう思います。

 

だから3年は我慢。

我慢してるとだんだん、自分が今まで知らなかった世界が見えてくるようになります。 また3年もすれば、その分野で一定のスキルは身につきます。そして面白いと感じるようになるはず、、です。

そこで 「やっぱり合わないな」 「もっとやりたいことが明確になった」 というのであれば、
次のステップを考えるのもありかな、 と僕は思います。

今日はみなさんの「就職」ということについて考えてみました。

少し先のお話かもしれませんが、皆さんの参考になれば幸いです(^^

 

 

 

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